私の恐怖体験 No.2
恐怖体験と言うより、不思議な話しになりますかね。
今から17年程前の話になりますが、私が土木工事を行っていた時に体験した話しになります。
当時現場監督として、現場を管理していくのですが、現場は谷間にある砂防堰堤を施工する現場でありました。
そこで、砂防堰堤とは、解りやすく説明すると最近良く耳にする土石流などの自然災害を防止する為に設置する擁壁みたいな物になります。
擁壁と言っても結構大きな構造物になりますが、延長95m高さ20m程になる建造物です。
そして、工事が着工しますが、現場に足を踏み入れた時から嫌な感覚を覚えていました。
嫌な感覚とは、説明がつかないのですが、直観で何かあると言ったところです。
以前から私の場合、当たるんですよね、これがまた。
さて、そんな嫌なムードで工事は進むのですが、予感は的中しました。
第一の違和感
現場は、自然を相手に作業するのですが、我々の仕事は土石流による自然災害を防止する為に行う事は必然的に理解頂けると思いますが、一方自然破壊を同時に行う事になります。
私達は、大きな機械を持って自然を破壊している事には違いありません。
建設機械で河川、土砂、岩盤を破壊して構造物を施工していると、まず最初に現れる現象として、とにかく機械が壊れます。
自社機械からリース機械まで、とにかく機械を入れ替えても壊れます。
私はこの頃から薄々気付いてはいたのですが、口にする事は辞めました。
指揮が落ちる事を恐れていたからです。(現場監督の若僧だったのでしょうね。)
第二の違和感
何とか壊れる機械を入れ替えながら施工して行くのですが、ここまでくると取り留めが付きません。
なぜなら、職人さんが体調不良で現場を休みます。
休む理由は至ってシンプルで病院に行っても判らない病状になります。
これは、経験が無い場合理解出来ない事になりますが、ここでは割愛。
第三の違和感
さて、ここまで来ればお手上げになります。
朝、作業前の朝礼を行うのですが、明らかに様子がおかしいのです。
例えとして、死んだ魚の目とか言ってますが、正しくその通りで、目の芯まで持っていかれたと言う感じでした。
早くやれよの、工事中止の決断
私は、これ以上の工事は無理と判断して、会社の頭でっかちを呼びつけ異常な状況を説明すると共に、解決策について検討しました。
本来は、もっと早く行うべきでありましたが、会社の要望と私の無知が災いを大きくしたと、今でもたまに思い出し、反省している事になります。
余談ではありますが、中々工事が完了しない場所を見かける事が少なからず、目にする事があるかと思いますが、正にその通りであると思われます。
もちろん、工事は公共事業で行われる事より予算の問題で工事の進捗が遅れる事もありますが、それは一部であると私は考えます。
職業病になりますが、他県に行った際、工事現場が目に入るのですが、理解できます。
本当の解決策
私は、聞きつけた人に来てもらいました。
この人は、その道で結構有名な人になります。
早速、現場のお祓いを行うのですが、正しく大名行列。
私が、お酒
現場員Aは、塩
現場員Bは、米
後は全員で現場をお清め周り。
そして、月日は流れるのですが、それからというもの、なんの問題も起こらず現場は完成しました。
その時の、お祓いの内容になりますが、大変な現場だった事が解りました。
なんと、我々が自然破壊をしていた所に、水神様、山の神様、火の神様となんとも凄い神様の集合する珍しい場所だった事を知らされます。
それからは、違和感を持った現場は事前に見て貰っています。
不思議て゛理解出来ない話になりますが、結構あるのです。
もし、理由なき不幸な事があったら解決出来る事もあるかもしれません。
ありがとうございました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。