建築施工管理No.1(杭工事)
工事着工から完成までということで、施工状況をご紹介致します。(No.1)
ちなみに、この建造物は令和4年度から着工して、令和5年度に完成した物件であります。
PC杭工事
基礎伏図
赤色に着色した位置12箇所に既製杭(PC杭)を施工していきます。
下記図は基礎断面図ですが、赤色に着色されたPC杭の高さを確認できます。
当然ではありますが平面位置及び杭頭高さは設計図記載の通り施工する必要があります。
今回採用された工法は既製杭工法、埋込み杭工法、中堀り杭工法です。
この工法は、工場で製作されたPC杭(プレストレストコンクリート杭 ※高強度鋼材を使用した鉄筋コンクリート杭)を使用することで品質確保及び施工効率(施工スピード)の向上が期待できます。
また限りなく振動、騒音の低減効果も期待できる工法であります。
施工フローチャート
1.杭芯セット
2.掘削作業
3.根固め液の注入
4.杭周固定液の注入
5.杭の建込み
6.杭の定着
着工前の杭芯確認検査
事前に測量して杭芯位置を設置後、確認の為、設計監理者立合いを受けます。
PC杭の材料搬入
杭芯セット
掘削状況
根固め液の注入
杭周固定液の注入
PC杭の接続
PC杭の接続方法は、2種類あります。
1. 溶接による方法
2. ペアリングジョイントの方法
今回の施工では、コスト高ではありまかが、時間短縮を考慮し、2.ペアリングジョイント施工を選定致しました。
ペアリングジョイント
油圧ジャッキの圧力 設計値 40Mpa
PC杭建込み
搬入したPC杭3本を1本に連結します
杭の定着
杭頭が設計高さになるように調整し、根固め液及び杭周固定液の硬化状況を確認しながら杭設置を行って完了です。
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